『VAMP』VOL.2 03年12月29日発行
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『VAMP』VOL.2 03年12月29日発行
全マスコミ初!!又吉イエス(夫人同伴)インタビュー
『唯一神が近況を語る!!』

 先の衆院選は民主党躍進、社民党惨敗という大荒れ模様だったが、その陰に“神”が現れていたことは知られていない。その神の名は誰あろう東京一区から立候補した又吉イエスだ。己を唯一神と名乗り、他の立候補者を恐怖の選挙公報紙で「殺し」、さらに「地獄の火の中に投げ込む」と堂々と語る過激な神、又吉イエス。彼はいったい何者なのか。本誌は、その恐るべし神のアジトの潜入に成功した。そして、全マスコミ初のインタビュー、それも最愛の夫人(秘書)同伴でツーショット写真の撮影までも成功したのである!!

次の選挙? もちろん出馬しますよ。私は唯一神。義務ですから……
━━今回は又吉イエスさんに貴重なお話を聞かせていただけるということで、本当にありがとうございます。
「わたくし、又吉イエス、唯一神イエスの活動にですね、ご理解いただき大変嬉しく思っております。わたくしは、キリストの再来であります。キリストというのはですね、神が人間の姿で現われたものです。それが唯一神・又吉イエスなのです。人間としての名前は、光雄(みつお)ですが、本来はイエスなのですよ。そして生まれたところが、たまたま沖縄だった。なので、まずは日本を世界経済共同体・日本とし、その後、世界を世界経済共同体とするのです」
━━……なるほど。お話にでてきた世界経済共同体とは何なのでしょうか?
「それは世界で唯一の正しい姿です」
━━具体的には?
「たとえば飢餓対策ですと地球を縦に10コほどの地域に割ります。そうするとですね、暖かい国から寒い国までがカバーできるわけなのです。そのことにより、その地域だけで流通がカバーできます。サトウキビなどの暖かい国で取れるものを寒い国にまわし、寒い国で取れる魚などは、暖かい国に流通させることができる、ということです。それを実現させるのは、唯一神・又吉イエスだけであります」

(中略)

━━ 今回の選挙は、残念な結果となってしまいましたが。
「そうです。又吉イエスが落選する世の中、というのは間違っております。唯一神でありますから。だから、他の立候補者や私に一票投じない有権者は死ぬべきです」
━━……では、次回も出馬なさるのでしょうか?
「出馬に当たっては様々な問題があります。経済状況などもありますので。けれども、もちろん出馬いたします。唯一神でありますから」
━━先の選挙の時のポスターは、対立候補の方に向けて、かなり挑戦的なものでしたね。
「具体的な名前を出すことが必要なのです。そうでないと真意は伝わりませんからね。インパクトの問題です」
━━では、次回の選挙も同じスタイルのポスターになさるおつもりですか?
「もちろんです。しかしですね、次回は候補者が多いのですよ。だから文字数的に足りないかなと。したがって私は考えました。次回は小泉とブッシュ、このふたりの名前を出します」
━━なるほど。次回のアイディアはすでに決まっているということですね。ところで、海江田万里氏、与謝野馨氏、佐藤文則氏は、地獄の業火に焼かれるほどのことをしているのでしょうか?
「しております。わたくしを当選させなければいけない、ということは判っているはずなのに、立候補したのですから」

(中略)

━━貴重なお時間をどうもありがとうございました。最近、インターネットというマニヤな世界で先生の人気は凄まじいものがあるんです。今日はひじょうに感激しました。
「それでね、今後は、貴方のようなご理解のある方をお招きして、このような討論会や座談会をやりたいと思っております。その時は是非、御参加くださいね」


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